ナマコ (海鼠・Sea Cucumber) とヒトデ (海星・人手・海盤車・Starfish) は棘皮動物門 (Echinodermata) の仲間。

棘皮動物門には他に、ウニ・クモヒトデ・ウミユリ等も属している。

彼等は雌雄異体、つまりウミウシと違いオスの個体とメスの個体に分かれているけれど、外観から区別することは難しいらしい。

ナマコは海底に堆積した有機物を主な餌としている種が多いので、海底の掃除屋とも呼ばれている。サイパン島のビーチで見掛けるクロナマコ等は良い例。なので嫌わないでください。

ところで "ナマコそうめん" に出会った事はあるだろうか。
ジャノメナマコ (Bohadschia Jaeger) はこの島でも遭遇する確率が高いが、彼等は刺激を受けると "ナマコそうめん" と（実はこちらが勝手に）呼んでいるキュビエ器官というものを肛門から吐出す。
これは白色で粘着性があり、グローブでもフィンでもべったりと張り付いてしまい、結構やっかいな事になってしまう。
驚く事に、そのキュビエ器官には強い防カビ作用のある成分サポニンが含まれており、実際に水虫治療薬にも使われている模様。

もし素足にキュビエ器官を貼付けたダイバーがいたら、きっと深刻な水虫持ち…（そんなダイバーはいません）